スティグリッツ早稲田大学講義録 グローバリゼーション再考 (光文社新書)



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スティグリッツ早稲田大学講義録 グローバリゼーション再考 (光文社新書)
スティグリッツ早稲田大学講義録 グローバリゼーション再考 (光文社新書)

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非対称情報理論の背景がわかった

なぜか、『非対称情報の経済学』とスティグリッツ先生に関する本を立て続けに読んでしまった。それも良かった。『非対称情報』で理論を勉強して、『講義録』で理論の背景を知ることが出来た。

『非対称情報』のレビューで理論について多少の不満を述べた。本書を読んで、非対称情報理論は新古典論者=市場主義者に対する論争、それも実際の経済政策を決定する極めて政治的な論争の武器=理論武装として用いられ発展してきたのだと感じた。

『非対称情報』を読んで、モデル系が単純すぎるんじゃないかとの感想を持ったが、それは論争のためには、市場主義者が用いているモデルに一つだけ要素を持ち込むだけで、「市場の失敗」が簡単に生ずること、たった一つで十分だと言うこと、が重要なのだろう。政策論争はしろうとさん(まあ、有り体に言えば、不勉強な政治家やメディア人)を相手にしないといけないので、出来るだけ単純なモデルでないといけないのだ。

これって、経済学の発展にはかなり足かせになってるのではないかとも思う。
グローバーリゼーションをいかに進めるか?

本書は、グローバリゼーションが進展する中でIMFが行ってきたことの非を論じ、今後のIMFのあり方や、広く我々自身が取り組まなくてはならない課題について言及しているものです。この本を読むことで、IMFやグローバリゼーションについての認識を深められるばかりではなく、スティグリッツ経済学の考え方の初歩にも触れることができます。しかし何よりも重要なのは、グローバリゼーションとは単に経済学の知識だけで対処できるものではなく、政治学、社会学、心理学、歴史学などを総動員して取り組まなければならない課題なのであり、それゆえにリベラル・アーツが今後重要になってくるということです。個人的には、今まで何となく思っていたリベラル・アーツの重要性が確証に変わったというのが、本書を読んだことによる最も大きな収穫のように思えました。
神の見えざる手など、存在しなかった

 経済学と聞くと、パブロフの犬の如く「神の見えざる手」と反応してしまう貴方、お読み下さい。
 アメリカ合衆国一国がドル紙幣を印刷し、アメリカ財務省証券を発行できる。この当然すぎるカラクリの基盤の上に世界は暮らさなければならない。
 本書は、「非対称情報下の市場経済」の研究者J・E・スティツグリッツによる早稲田大学での講演とその解説です。
 90年代、熱病の様な「グローバリゼーション」と「市場原理主義」の波が通過する中、タイや韓国をはじめとした、「IMF危機」が何故発生したのか?経済学には何が足りなかったのか?
 J・E・スティツグリッツ氏の経済学・「非対称情報下の市場経済」が、主にIMFの90年代の政策と活動をを素材に、危機が作り出された仕組みが解き明かすことを通して説明されます。
 第一部は、スティツグリッツ氏の講義録の本体。
 第二部は、荒木一法氏による講義解説。
 第三部は、藪下史郎氏によるJ・E・スティツグリッツ氏の経済学の解説 。
 全体に平易な表現であり、読みやすく仕上がっています。
 「まえがき」「あとがき」とも、明快な本書発行の目的が説明されており好感を持ちます。
 「開かれた政治経済制度の構築」に向けた政治経済学的アプローチへの入門書との位置づけの一冊です。
 『講義録』とのタイトルが、明治の時代を思い起こさせますが、編集者の狙いなのでしょうか。
スティグリッツ入門

 本書は早稲田大学で行われたスティグリッツの講演とその解説、そしてスティグリッツの経済学の概説の三部構成となっている。
 第一部と第二部ではスティグリッツの近年のIMF批判を中心としてグローバル化した経済の問題点が論じられている。スティグリッツの他の著作でも詳しく述べられている内容ではあるが、講演であることから分かりやすく、解説もあるので理解も深めやすい。
 第三部は情報の非対称性に着目したスティグリッツの経済学を解説している。一般的な経済学の教科書に比べ、ぐっと現実に近づいたスティグリッツの経済学の骨子をコンパクトにまとめている。もっと詳しく知りたい人は藪下史郎『非対称情報の経済学』やスティグリッツの他の著作を読んでみるといいと思う。
 本書はスティグリッツの経済学だけでなく現実の国際経済を知る上でも格好の本だと思う。経済についてこれから勉強してみようという人には是非読んでみてもらいたい。
ジャカルタ暴動とIMFプログラムの関係はいかに?

国の機関なら納税者からの批判があるが、国際機関は間違ったことしても個人は誰も文句を言えない。こんな状況に、世銀副総裁の著者が喧嘩を売ったのは拍手喝采ものです。新古典派一辺倒のIMFがいかに途上国(と呼ばれる地域)に急激な補助金カット、リストラ、国営企業民営化といった政策を押し付け、その結果貧困層は追い詰められた挙句、暴動や飢餓の犠牲になり死んでいく‥‥。短絡的ですが、そんな構図がないわけではありません。その間、国際機関の人々は高級マンションに住み、昼夜問わずホテルのレストランで「会議」をしているだけなのです。




光文社
非対称情報の経済学―スティグリッツと新しい経済学 (光文社新書)
スティグリッツ教授の経済教室―グローバル経済のトピックスを読み解く
人間が幸福になる経済とは何か
フェアトレード―格差を生まない経済システム
世界を不幸にしたグローバリズムの正体